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QE Synthesis

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低額モバイルデータによるパラダイムシフト

May 14, 2019 By Shivani Gopalkrishna

2019年8月10日に更新

中国最大級のPR会社ブルーフォーカス・グループのソーシャルメディアを専門とする広告会社We Are Socialと世界で900万以上のユーザー数を誇るAndroidのSNS管理ツールHootSuite(フートスイート)運営会社が、インターネット利用状況における有益な調査データを提供していることをご存知でしょうか?これらのデータを参考に、各国におけるインターネット利用およびソーシャル・メディアの普及についての地域特性を分析し、非常に興味深い結果を発表しているのが「Digital 2019」です。

本記事では「Digital 2019 India」より、インドにおけるインターネット普及率またはスマホ・携帯電話の利用に関する重要トピックスをまとめて紹介します。

なお、「Digital2019」は、以下の情報源や、独自調査データよりまとめられています。ご参考ください。

  • GlobalWebIndex、コンシューマープロフィールデータを提供するマーケットリサーチ会社
  • GSMA Intelligence、携帯電話に関する統計・トレンド・業界レポートリサーチ会社
  • Statista、世界の最も充実したオンライン統計データベース
  • Locowise、ソーシャルメディアパフォーマンスを測るプラットフォーム
  • AppAnnie、モバイルデータ・アナリティクスプラットフォーム
  • SimilarWeb、ウェブサイト・アプリのアナリティクス会社
出典:Digital India 2019レポート

2016年は、インドのデジタル産業界にとって、転機となる画期的な年でした。インド系列のリライアンス・インダストリーズが低額携帯電話用ワイヤレスデータの提供を開始したのです。これにより、Eコマース・モバイルバンキングが爆発的に拡大しました。3年経過したいま、Netflix, Amazon Prime, Youtubeなどインド向けコンテンツ事業を手がける企業はもちろんのこと、インドでのビジネス戦略におけるデータ活用がいたるところで進みました。

「Digital 2019 India」に示しているように2018年1月〜2019年1月の12ヶ月では:

  • 2019年1月現在インターネットユーザーは1億人突破目前にまで急増。前年比20%増の成長率。(世界的にも高い成長率)
  • 携帯電話購入者数は3200万人増加
  • ソーシャル・メディアユーザーまたは携帯電話でソーシャルメディアを利用するアクティブユーザー数は6000万人である

インドのインターネット利用の概況を見ると、以下のことがわかります。

  • インターネットユーザー数は5.6億人(人口の41%)今後もインドでは、インターネットユーザー数が急増する可能性が高い
  • スマホでのインターネットユーザーは5.15億人(人口の38%)
  • インドにおけるインターネット利用は圧倒的にスマホが多い。
  • 携帯電話およびパソコンでのインターネット接続速度がそれぞれ改善しています。

スマホの高い普及率

出典:Digital 2019 Indiaレポートより
上記のデータはHootsuiteとWe Are Socialの調査パートナーであるGlobalWebIndexより2018年の第2、3四半期に16〜64歳のインターネットユーザーを対象に行われた調査データを元に、Hootsuiteが分析。

インドでの11億人の携帯電話機の契約者は人口の87%を示しています。契約者の中プリペイド携帯電話が92%で圧倒的に多い。また、携帯電話契約の54%は3Gや4Gのブロードバンド契約であり、今後安いデータの普及につれてインターネットのアクセスも増加されます。

市場規模7億米ドルと評価されるインドオンラインビデオ業界はローカルまたはグロバルのエンタテインメント企業のプライシングとコンテンツに影響を与えています。インドではNetflixとAmazonは激しく競い、その他地域よりインド向けオリジナルコンテンツに投資し、低額の加入費を提供しています。Netflixはインドで世界初のスマホ専用プラン(月額 199Rs=300Yen)を導入することを決定しました。それに適したプロダクト機能(低帯域幅ネットワークでストリーミングを可能にする機能など)または地域の様々な言語への変換など、地方に住む消費者から共感を得るコンテンツを創出することに力を注いでいます。

オンラインビデオプラットフォームYoutubeの著しい成長が反映されるように、今後インターネットストリーミング用テレビ、ゲームまたはスポーツのコンテンツも増加していくことが予測されています。

スマホを使ってオンラインビデオを閲覧するユーザーが多い(91%)。金融機関のアプリの使用率は57%であり、今後、デジタル決済の普及につれてさらに成長していくと考えられます。

E-コマースの展望


出典:Digital 2019 Indiaレポートより
米ドルでの年間消費額であり、対前年比増加(%)が示している。

2018年8月に米ウォルマートはインドE-コマース大手Flipkartを160米ドルで買収しました。世界のEコマース業界における最大規模のM&Aであり、インドのEコマース市場のポテンシャルの高さが伺えます。また、GlobalWebIndexの調査によると1ヶ月以内に調査対象者の74 %はEコマースのプラットフォームを使用したことがあると回答しています。既述の通りインドにおけるインターネット普及率は41%であり、今後スマホの普及やインターネット接続速度の改善、通信環境の整備が進むにつれて、何億人ものインド人が新たにEコマースを利用開始することが見込まれています。右手の画像が示すようにインドにおいてはE-コマースはますます拡大しています。


インドに関して更に詳しく知りたい方は、こちらのメールアドレスへご連絡ください:[email protected]

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Filed Under: Digital Tagged With: Digital India, Internet users, Smartphone users

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